エリザベス女王戴冠50周年チャールズ皇太子主催晩餐会で、 アラン・リックマン氏が女王に朗読した詩(ノエル・カワード作)を 掲載しています アラン・リックマンファンであるヒロミ様の翻訳により 掲載することが出来ました。ありがとうございます! アラン・リックマン氏の、あの素敵な声の音声はありませんが ファンならではの愛情に溢れた翻訳に、あの声を想像させる ロマンチックな響きを御想像して楽しんでいただければ幸いです (写真は当日のエリザベス女王とアラン=リックマン氏) |
***** あなたに伝えたいこと ***** あなたに伝えたいこと・・・ 昨日の夜は、月が出ていなかった 潮は満ち 崩れた水平線に 船の明かりが揺れていた 船は少なくとも20 隻 音もなく進む行進のようだった あなたに伝えたいこと・・・ 僕はランプの明かりを消して 暗闇に体を横たえた そのときふいに 突き刺すような孤独がナイフとなって 僕の心をえぐった・・・ あなたがとても、とても遠いところにいるから あなたに伝えたいこと・・・ 言葉にできない あなたが突然ここに現れて、 僕をどれほど優しく抱きしめ、 この愚かな痛みをやわらげてくれることか それを説明できることばなど ない あなたに伝えたいこと・・・ 僕の想いはすべて 決して変わらない 愛している 会いたい もうすぐ会えるのにあなが恋しい 僕の心のすべて・・・ これがあなたに伝えたいこと |
(原文) This is to let you know (Noel Coward作 ) This is to let you know that there was no moon last night and that the tide was high and that on the broken horizon glimmered the lights of ships Twenty at least, like a sedate procession passing by. This is to let you know that when I'd turned out the lamp and in the dark I lay That suddenly piercing loneliness, like a knife, twisted my heart, for you were such a long long way away. This is to let you know That there are no English words That ever could explain how, quite without warning, lovingly you were here holding me close, smoothing away the idiotic pain. This is to let you know that all I feel for you can never wholly go. I love you and miss you, even hours away, with all my heart. this is to let you know. |